丸が出ます。
青なら左、赤なら右のボタン。
丸がどちら側に出るかは
関係ありません。関係ないのに、
そっちへ手が出ます。
何問連続で当てられるか?
青い丸なら左のボタン、赤い丸なら右のボタン。決めているのは色だけで、丸が画面のどちら側に出るかは何の意味も持ちません。意味を持たないはずのその位置に、指が引っぱられます。
ものが視野のどちら側にあるかという情報は、こちらが求めていなくても勝手に作られます。しかもその位置の符号は、同じ側の手や同じ側のボタンを押す準備を自動的に始めてしまいます。だから色から決めた答えと、位置が呼び出した答えが食い違う回では、先に立ち上がっている位置のほうの反応をいったん止めてから、色のほうの答えを出し直すことになります。この止める作業のぶんだけ遅れる。1960年代にサイモンが報告した現象で、位置は課題と無関係だと分かっていても消えません。おもしろいのは、この妨害が長く続かないことです。位置による反応の準備は自然に立ち消えるので、答えるのが遅い回ほど食い違いによる損は小さくなります。つまり急ぐほど不利になる、という珍しい形の課題です。このゲームでは、制限時間が2.6秒から0.9秒へ短くなり、色と位置が食い違う回の割合が25%から70%へ増え、丸の出る位置も中心から24%の距離から42%へと端に寄っていきます。端に寄るほど位置の符号は強くなります。結果画面には、一致した回と食い違った回それぞれの平均反応時間が出ます。その差が、あなたに出ている妨害の大きさです。
12連続で標準的なところ、18連続を超えると色だけを見る切り替えができていて、24連続を超えると位置の影響がほとんど出ていません。結果画面の差は、実験室の研究では20〜40ミリ秒ほどになります。ただし1問ごとのばらつきが大きいので、1回の記録では正負が逆に出ることもあります。何度か回した平均で見てください。